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2013年 9月 北京 第一位 出会い編
  人との出会い〜後光で輝く北京空港〜


「MAIDEN VOYAGE」バーテンダー ヤマグチさんとの出会い

黒猫夜のスタッフが旅するときは、海外初だろうと言葉が話せる話せない関わらず、航空チケットを渡されて中国へ放り込まれます。
ただ、ぼくが今回 恵まれていたのは、日本人の同行者の方がいてくれたことです。
その人は同僚水岡氏の先輩、ヤマグチさん。現地のBARで働くバーテンダーです。
夜の仕事の時間までほぼ毎日一緒に同行してくれたのです。この方なくして今回の旅は語れません。
「ずるい!」と社内から声があがってきそうですが、ぼくにとっては「チャンス!!」ということで、いろんなところに行けたし、いろんな経験もさせてもらえました。 ヤマグチさんには頭が上がりません。
北京に行かれたときは、こちら「MAIDEN VOYAGE」へぜひ行ってみてください。周りのお客さんは日本人ばかりだし、 ヤマグチさんは北京周辺のいろいろな情報を持っているのでおいしいお店やおすすめ観光地を教えてくれると思いますよ〜!





青木さんが経営する個室宿「ワンルームゲストハウス」

当初は完全に一人で回るつもりだったので、宿泊先には悩みました。
ぼくは小遣い制度で毎日を生きるビンボー男子なのでとにかく料金の安い宿を探 し、行きついたのがゲストハウスでした。
さらに探していると、日本人の方が経営している宿がある、との情報。

そして辿り着いたのが青木さん夫妻が経営 する「ワンルームゲストハウス」でした。
最寄り駅は東四十条。ここは北京中央部に位置するのでどこへ行くにもアクセスがよい。
北京空港へ直通で行ける 東直門駅はすぐ隣だし、観光地の故宮や天安門、什刹海、飲み屋街のある三里屯にも行きやすかったです。
しかも宿泊は部屋がひとつのみなので 部屋を一人で使えます。これは快適。しかも安っ
建物はとても年季が入っていて薄暗く、少し怖いくらいでしたがそれも、味。

夜になっても近所のおばあちゃんやおじいちゃんらが目の前で井戸端会議し てる。
広い団地の一角でしたが隣の敷地内には野菜や串焼きの屋台で並んでいたりして、ワクワクする場所です。 オーナー青木さんは北京でDJ活動もされています。
北京はHIPHOPがアツい!とのこと。
クラブ、行ってみたかったな!

青木さんとはお酒を呑みながら中国人と 日本人について話をしました。中国人って、うつ病ってあるのかな?という話とか。
そういえば聞いたことない、と言っていました。楽しかったです。
奥さんのアンナさんも、いろんな北京情報をくれて、とても優しいご夫婦でした。
北京に行くときはまたこちらにお世話になりたいですね!しかし、年下には見えない・・・貫禄あり。







緊張のひとりでぶらり散歩

ひとりで何も行動しないのはいかん!と思って、夜は一人でぶらぶらとして、夜中はMAIDEN VOYAGEへ行ってヤマグチさんの仕事が終わったあと乾杯!とい う毎日でした。

ヤマグチさんから教わった中国語を駆使して入ってみたお店は思い出深いです。
頼んだ羊串が出てこなくて、けどなんて言っていいかわからず、 結局そのままお会計して帰りました・・・。
また、三里屯を歩いていたら呼び込みがしつこくて、数百メートル変なおばちゃんにまとわりつかれたり・・・。
無視しても お構いなし。その姿勢、商売根性は見習いたいよ。

ちなみに三里屯を抜けたところにも日本人の方が営んでいる「どろん」というBARがあります。
白酒カクテル頂きました。グレープフルーツジュース(確か)で割る。とても飲みやすかったです。
今回の旅で悔やまれるのは、承徳へ行けなかったことです。北京から4時間バスの旅。
天候が悪く、悩んで、とりあえずタクシーに乗ってバス停まで行って チケットまで買ったものの、雷が鳴り出し、断念しました。
いづれ、必ず。







現地の人と、ふれあう

中国の方とのふれあいもありました。
MAIDEN VOYAGE常連のガオさん。
隣で飲んでいたことをきっかけに仲良くなり、「明後日ぐらいに またここに来るからガオさんまた会いましょう」
と冗談半分で伝えたら当日本当に来てくれた。
おすすめのお店や観光スポットも地図を書いて まで教えてくれました。義理堅くて優しい方です。
日本にもよく来るとのことで、また必ず会える。はず。

中国ではないけどミャンマー人のミーパンさん。切り絵を日本で売れないか、とお考えで青木さんに相談されていました。
ご興味のある方が いればぜひ。気さくで男らしい方でした。語学堪能。うらやまし。

お茶屋さんで出会ったお姉さま方もとてもよくしてくれて、癒されました。
「中国人だと思ってた。日本人に見えない」と言われました。どう捉えたら?

デパ地下のおばちゃんたちも笑顔が素敵で、ぼくの言葉に「ティンプドン」と言いながらあれこれ商品をオススメしてきて、あまりの愛想のよさに お土産として買ってしまいました。
悲しいことに誰も喜んでくれませんでしたが、ぼくはこの出会いに満足しています。
市場のおばちゃんも愛嬌抜群。
どこの国もおばちゃんは愛想がよいのでしょうか。









北京の”ジパング”で最後の出会い

最終日、いつものごとくヤマグチさんと飲み明かそうと決めていました(迷惑?)。
ヤマグチさんおすすめの「麻辣香鍋」を食べに行く前に立ち寄ったBAR「JIPANG」で 出会いがありました。
なんと、隣で飲んでいた方がぼくの実家のある町内に住んでいたことがあって、思わず地元トークに華が咲いたのです。
そして、お店の人も交えて 「次へいこう!」二軒ともご馳走になってしまいました・・・。

いろいろな人と話して感じたのは、外国で住む日本人の方ってとてもアクティブだなと今でも思いますが、
その人なりの悩みというか生きる上での壁というか、それ はどこでもあるもんなんだなっていうこと。
そしてどれだけの勢いでぶつかっていくか。その必死さが大事だなと思います。
自分はまだまだだなと痛感しました。







ぎりぎりの時間までみんなで酒を呑み、宿に帰ってまとめていた荷物をすぐにとってタクシーで空港へ向かいました。
早朝にも関わらずオーナーの青木さんが起きて きてくれて、挨拶。そして、写真をぱちり。
最後の最後まで一緒にいてくれたヤマグチさん。後光がかっています。これは僕にしか見えない後光だと思います。




北京から帰国して、考えること

いろんなことがあって、想い出を抜粋しながらの旅行記になりました。

北京へ行って思うことがあります。
中国人は日本人を毛嫌いしているイメージがあったけど、実際に嫌な思いをすることはありませんでした。
中にはそういう人も いるのかもしれないけど、日本だって悪い人もいればみなマナーがいいわけじゃない。
人前では気持ちよく対応するけど他人をインターネットや陰に隠れて顔の見えないところでグチグチするし、ぼくも大した人間じゃないけどそういう日本の方が気持ち悪くて嫌です。

中国の人たちの振る舞いを見ていて中国が日本を抜いて経済大国になった理由が少しわかった、ような、気がしました。
みんな生きてる。

ニュースなんて一握りのことでしかないのにそれがすべてになる。
ぼくは、見てきたこと感じてきたことを大事にしていきたいです。

今回、中国へ行かせて頂いたことにとても感謝しています。
黒猫夜、そして自分のためにも、この経験を行動の糧にしていき、お世話になった人たちすべてにお返しして いけるよう
奮闘していきたいと思います!! 了